DTP・印刷用語集

印刷の現場やお客様とのやりとりのなかで印刷では特有な言葉が飛び交います。特に弊社では印刷通販「トクプレ.」を運営しており、離れたお客様とのコミュニケーションをしっかりできていないとお客様の求める製品ができません。

コミュニケーションを確かなものにするにはお互いの言葉を一致させておかなくてはなりません。用語集はお客様と印刷通販「トクプレ.」・吉田印刷所の架け橋となる重要なコンテンツです。

このページではDTP印刷に関わる用語をピックアップして解説しております。

 

»表記・読み


»解説

だるま返しとは、表面を印刷した後に、くわえ側から見て180度回転して裏返し、同じ版を使用して印刷することを指します。


面付け:だるま返し

※A'・B'・C'・D'はそれぞれA・B・C・Dの裏面を表しています。

※▲マークは方向を表しています。


例えば、両面プロセスカラー印刷を行う場合、片面毎に刷版を出力する方法(=8版)に比べ、半分の4版で済みます。両面印刷機を使用して1回通しで印刷する場合と、片面印刷機を使用して2回通しで印刷する場合とコスト・品質を考えて選択することが重要です。


ベタ総インキ量が多い濃い絵柄の印刷においては、片面印刷後に時間をおいてもう片面印刷する場合は、時間を空けすぎるとグロスゴーストが発生する可能性が高まるので注意が必要です。


また、面付け時には、設計の時点で用紙ののセンターに配置しないと、裏面印刷時にずれてしまうので注意が必要です。


»面付けの例


»関連ページ

*[9133][用語]【どん天返し】【どんでん返し】

»表記・読み

2008-06-27

【面付け】

»表記・読み

»表記・読み


»解説

パウダーとは、印刷機のデリバリー部分(印刷された紙が積み重なっていくところ)で用紙間に散布される微細な粉のことを指します。


パウダーは、トウモロコシ・ジャガイモ・小麦粉などの澱粉(でんぷん)を主原料として作られています。パウダーの大きさは15~50ミクロンと様々なサイズがあり、印刷条件や資材などによって適切なパウダーが使用されます。


»なぜパウダーを使用するのか?

印刷機のデリバリー部分には印刷が終わった用紙が次々に積み重なっていきます。

積み重なる時点でインキが乾いていれば良いのですが、実際にはインキがセットされた状態で積み重なっていきます。(わかりやすく言えば半乾きの状態)

この状態で次々に積み重なっていくと裏移りなどのインキが上下の用紙に付着してしまう問題が発生してしまいます。一般的なオフセット印刷ではデリバリー部分にパウダースプレー装置を設置し、パウダーを散布し紙と紙の間に微細な隙間を作って紙同士が密着しないようにします。


密着させないことにより、酸化重合によるインキの硬化を促す効果もあります。


»パウダーの使用時の問題点

パウダーを多く使用することで裏移りなどの問題は解消されますが、印刷物にパウダーが多くスプレーされていることによる印刷面のざらつきが発生したり、印刷物が白っぽく感じたり、折加工・断裁時にパウダーが作業や保守の障害になったりする場合もあります。


パウダーを減らすには乾きやすい用紙・インキを選択する、湿し水を極力絞る(減らす)などの方法が考えられます。


一般的にPP加工やニス引き加工などを行う場合は、PP加工やニス引き加工にパウダーが混入してはいけないので、粉取りというパウダー印刷物から除去する作業を行ってから加工を行います。粉取りは印刷機に空通し(インキをセットしないで用紙を通す)やブロアーなどによる風入れなどによってパウダーを除去します。


なお、UV印刷の場合はUV照射により瞬時にインキの表面が硬化するので、基本的にパウダーは必要ありません。



»吉田印刷所の取り組み

吉田印刷所では、印刷湿し水を極力絞る、デリバリーの紙の排出・積み上げの安定化などの印刷工程の改善によりパウダーの使用量を削減することに取り組んでおります。

この結果、印刷機の近くにプレートセッター(CTP)を配置できる程、クリーンな作業環境が構築できました。


印刷機の脇にプレートセッターが設置されています(1)

印刷機の脇にプレートセッターが設置されています(2)

印刷機から見えるすぐの位置に設置してあります(横に見えるのはオフセット印刷機のSpeedmaster SM102です)


印刷機のフィーダーの近くにプレートセッターが設置されています

印刷機から見えるすぐの位置に設置してあります(手前の黒い部分はオフセット印刷機のSpeedmaster XL105です)


»参考ページ・関連ページ

*オフセット印刷技術―作業手順と知識

*スプレーパウダーで印刷表面がざらざらに(077)

2008-06-27

【板取り】

»表記・読み


»解説

板取りとは、印刷機のデリバリー部分で用紙と用紙の間に板を入れる作業のことを指します。


印刷機のデリバリー部分には印刷が終わった用紙が次々に積み重なっていきます。

積み重なる時点でインキが乾いていれば良いのですが、実際にはインキがセットされた状態で積み重なっていきます。(わかりやすく言えば半乾きの状態)

この状態で次々に積み重なっていくと裏移りなどのインキが上下の用紙に付着してしまう問題が発生してしまいます。一般的なオフセット印刷ではデリバリー部分にパウダースプレー装置を設置し、パウダーを散布し紙と紙の間に微細な隙間を作って紙同士が密着しないようにしています。しかし、重なる紙が多くなると重なる紙の重さだけ下の方にある紙は圧を受けるので、裏移りなどが発生しやすくなるため、一定の枚数毎に板取りを行い、圧があまりかからないように対処します。


板取りの枚数は印刷条件により様々に変わるので一般的に何枚ということはいえませんが、メーカーから推奨値が公開されている場合もあります。

板取り

必ず板取りをしてください。板取りの高さは絵柄にもよりますが10cm以下が適切です。


*デリバリー条件-オフセット印刷-印刷情報|紙・合成紙のユポ・コーポレーション


「簀の子取り」(すのこどり)ともいいます。

2008-06-27

【立ち会い】

»表記・読み


»解説

立ち会いとは、編集者や依頼者など進行を決定する人が工程の様子を実際に確認し、作業の指示を出すことを指します。



印刷では主に刷り出しの時に印刷の現場に入り、印刷の確認や修正の確認を行い進行の判断を行うことを指します。「立ち会い印刷」「立ち会い校正」とも呼ばれます。


確認される内容としては主に以下のものが挙げられます。

  • 印刷の色がどのように仕上がっているか(色の確認)
  • 修正指示がきちんと修正されているか(編集の確認)

立ち会い印刷の多くは色の確認で、編集者や依頼主が意図した通りの色合いかどうかなどを確認します。

これは、例えば「もっと明るい赤に」「もっと鮮やかな赤に」といった指示が校正などに記載されていた場合に、どの赤色が求められている色を満たしているのか、ニュアンスとして合っているのかを第三者が確認・進行するのが困難な場合があるためです。


実際、印刷は様々な色の変動要因があり、掛け合わせのカラーでは特に色の傾く方向性によっては少しの色の変化が、仕上がりのイメージを大きく変えてしまうこともあります。たとえ印刷現場で規定している範囲内の印刷色の仕上がりでも、編集者や依頼主が納得できない色合いの可能性もあります。この印刷者と編集者・依頼者とのイメージの違いを埋めるために立ち会いを行い、現場で指示を出し、確認を行い、進行をします。


»注意点

ただし、印刷現場で調整できる幅にも限界があるため、印刷の安定性や作業コストを考えて、一度元のデータを修正した方が結果として意図した通りの印刷になる場合もあるため、注意が必要です。

2008-06-27

【総ベタ】

»表記・読み


»解説

総ベタとは、(プロセスカラー印刷の)CMYKの各色のインキ量が全て100%(ベタ)の状態を指します。

Photoshopの総ベタ

Photoshop CS3での総ベタの状態


Illustratorのスウォッチのレジストレーション~総ベタ(3)

Illustrator CS3での総ベタの状態


総ベタはインキの乾きが悪くなり、裏移りなどの印刷汚れが発生しやすくなるので使用しないようお願いいたします。


»Illustratorでの注意点

Illustratorでスウォッチにあるレジストレーションをあやまって図柄で使用してそのままプロセスカラーに変換した場合、もしくは、レジストレーションにしたままの場合も総ベタの状態で出力・印刷されます。

Illustratorのスウォッチのレジストレーション~総ベタ(1)

Illustrator CS3のスウォッチにあるレジストレーション


Illustratorのスウォッチのレジストレーション~総ベタ(2)

Illustrator CS3でカラーをレジストレーションにしている状態

»表記・読み

※TAC=Total Area Coverage


»解説

総インキ量とは、色を構成する1画素に対して重ね合わされたインキの合計を指します。

プロセスカラーの場合はCMYKで400%が最大の総インキ量になります。


絵柄の広範囲で総インキ量が高い場合(=インキ使用量が多く、濃い場合)、印刷時にインキの定着や乾きの問題により裏移りやブロッキングの問題が発生しやすくなり、印刷物が汚れる原因になります。


印刷の用紙・インキ・印刷機などによって総インキ量の限界値は異なっています。

総インキ量の限界値は新聞では250%(朝日新聞・読売新聞・毎日新聞・産経新聞)、雑誌広告では320%(雑誌広告デジタル送稿推進協議会)、一般商業印刷では300~360%といわれています。(全てプロセスカラーの場合)


CMYK全ての色でインキ濃度100%を指定されている色を総ベタと呼ぶこともあります。


»参考・関連ページ

»朝日新聞

*「あっと!デジタル」|デジタル入稿について

*「美しいカラー新聞広告のための朝日新聞印刷ガイドブック」|原稿サイズ・入稿方法


»読売新聞

*「AD Digital」|読売新聞・デジタル入稿のご案内


»毎日新聞

*「マイデジタル」|MACS 毎日新聞社広告局


»産経新聞

*画像モード|産経新聞媒体資料インターネット版

2008-06-15

【棒積み】

»表記・読み


»解説

棒積みとは、印刷機のデリバリー部分に印刷された用紙を積み上げていくことを指します。


棒積みの時に用紙を積み上げすぎると、積み上げられた用紙の下の方の用紙に圧が掛かりすぎて裏移りなどの印刷汚れの原因となります。印刷条件(用紙・インキ・絵柄など)によっては板取りを行い、積み上げすぎないようにします。

2008-06-15

【非木材紙】

»表記・読み


»解説

非木材紙とは、木材以外のパルプを原料に含む用紙のことを指します。(狭い意味では原料全てが木材以外のパルプである用紙を指します)

木材以外のパルプの原料には、主にケナフ・バガス(サトウキビの絞りカス)・竹・コットン・藁(わら)などが挙げられます。


非木材紙はインキの乾きなどの印刷特性を優先する用紙ではなく、環境配慮(エコ)や原料に由来する用紙の風合いや手触りなどに重きを置いた用紙です。

このため、インキの乾きは一般的なコート紙より劣る面があり、総インキ量が多い濃い絵柄の場合、乾燥までに非常に多くの時間が掛かります。また、印刷の調整にも時間が掛かることが多く、余裕を持った納期・スケジュールで作業を行うことが薦められます。

印刷の納期・スケジュールがタイトな物件では印刷現場や製本加工現場との十分な打ち合わせを行うことをお薦めします。


»非木材紙の例

  • ケナフ…ケナフ100GA(原料:ケナフ100%)
  • バガス…GAバガス(原料:バガス100%)
  • 竹…タケバルキーGA(原料:竹100%)
  • コットン…GAコットン(原料:コットン100%)/NTラシャ(原料:コットン25%)


»関連・参考ページ

*ケナフ100GA | paper | 竹尾

*GAバガス | paper | 竹尾

*タケバルキーGA | paper | 竹尾

*GAコットン | paper | 竹尾

*NTラシャ | paper | 竹尾

2008-06-15

【ベタ】

»表記・読み


»解説

ベタとは、印刷の「ベタ刷り」、組版の「ベタ組み」のいずれかを指します。


*ベタ刷り

*ベタ組み

2008-06-15

【ベタ刷り】

»表記・読み


»解説

ベタ刷りとは、インキ濃度が100%の色、または100%の色同士の掛け合わせによる色での印刷を指します。

例:

  • C100%のカラー
  • C100%+M100%のカラー
  • DIC 80p 100%のカラー

ベタ刷りは単に「ベタ」とも呼ばれます。

また、CMYKが全て100%のカラーは「総ベタ」と呼ばれることもあります。

»表記・読み


»解説

ベタ組みとは、文字と文字の間を詰めたり広げたりしないで組版していくことを指します。文字サイズと文字送りが同じサイズで組むことをソフトウェア的には「字間0」の組版のことを指します。


ベタ組みは単に「ベタ」とも呼ばれます。

2008-06-15

【見当】

»表記・読み


»解説

見当とは、両面印刷時の表と裏・印刷色の各版・印刷された各色などの位置を意味します。

見当を合わせる」といった使い方をします。


両面の見当が合っていないと、断裁や折りの際にどちらかの面の位置が大きくずれた仕上がりになりますし、色版の見当が合っていないと意図したカラーや絵柄の再現がされません。


また、見当が合わない原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • 刷版のパンチ位置のズレ
  • 刷版への露光不良
  • 版ズレ
  • 用紙の伸び縮み
  • 印刷タイミングのズレ・不良

オフセット印刷の場合、用紙にインキや湿し水が浸透して用紙の伸びが若干発生します。印刷機の胴(インキや刷版がセットされているところ)を通れば通るほど影響を受けるため、多色刷りであればあるほど(または総インキ量が多ければ多いほど)見当を合わせることが難しくなってきます。


他にも印刷機の特性上、くわえ側とくわえ尻側の見当合わせも難易度が異なります(くわえ側の方が見当合わせがしやすい=見当性が良い)。

このため面付けを考える際には絵柄によっては多く付ければいいというものではなく、面付け数を減らして面付けの向きや位置を考えることが印刷物の品質を確保するためには必要です。

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