Illustrator・Photoshop・InDesignのバージョン番号一覧と下位互換性について

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Illustrator・Photoshop・InDesignのバージョン番号一覧と下位互換性について

IllustratorPhotoshopでは、内部のバージョン番号と、表面的に見えるバージョンが異なるため、編集作業やデータの扱いに困ることがあります。


例えばIllustratorのファイルを保存する際に出てくるダイアログのバージョンの項目で「Illustrator CC]とあり、その下に「Illustrator 17以降と互換性があります」と表示されていますが、一般の人は表面的なバージョンしかわからないので、Illustrator 17というバージョンのIllustratorが販売・リリースされているのか?と思ってしまいます。

Illustrator・Photoshop・InDesignのバージョン番号について

しかし、実際にはIllustrator CCがIllustrator 17で、Illustrator 17というバージョン名で販売・リリースされているわけではありません。これではユーザーが混乱します。


他にも、InDesignのIDML書き出ししたファイル内にあるXMLファイルの「product="11.2(100)"」「DOMVersion="11.2"」といった記述は表面的に見えるバージョンのどれなのかなども、分かりづらい部分として挙げられるかもしれません。


このページでは、販売・リリースされている表面的なバージョンの番号と内部的なバージョンの番号が分かるようにまとめました。また、補足で下位互換性についてもまとめました。

Illustratorのバージョン番号表記

Illustrator 10まではそのままです。Illustrator CS(CS1)のバージョンが11.0になります。

表面的なバージョン内部的なバージョン
Illustrator CSIllustrator 11.0
Illustrator CS2Illustrator 12.0
Illustrator CS3Illustrator 13.0
Illustrator CS4Illustrator 14.0
Illustrator CS5Illustrator 15.0
Illustrator CS5Illustrator 16.0
Illustrator CCIllustrator 17.0
Illustrator CC 2014Illustrator 18.0
Illustrator CC 2015Illustrator 19.x

Photoshopのバージョン番号表記

Photoshop 7.0まではそのままです。Photoshop CS(CS1)のバージョンが8.0になります。

表面的なバージョン内部的なバージョン
Photoshop CSPhotoshop 8.0
Photoshop CS2Photoshop 9.0
Photoshop CS3Photoshop 10.0
Photoshop CS4Photoshop 11.0
Photoshop CS5Photoshop 12.0
Photoshop CS6Photoshop 13.0
Photoshop CCPhotoshop 14.0
Photoshop CC 2014Photoshop 15.0
Photoshop CC 2015Photoshop 16.x

InDesignのバージョン番号表記

InDesign 2.0まではそのままです。InDesign CS(CS1)のバージョンが3.0になります。

表面的なバージョン内部的なバージョン
InDesign CSInDesign 3.0
InDesign CS2InDesign 4.0
InDesign CS3InDesign 5.0
InDesign CS4InDesign 6.0
InDesign CS5InDesign 7.0
InDesign CS5.5InDesign 7.5
InDesign CS6InDesign 8.0
InDesign CCInDesign 9.x
InDesign CC 2014InDesign 10.x
InDesign CC 2015InDesign 11.x

補足:新しいバージョンと前のバージョンとの互換性

Illustratorの互換性

Illustratorは、保存ダイアログでIllustrator CC以降のバージョンでは保存ファイルの互換性が取られているという表現がされていますが、実際には互換性がない部分があります。

DTP TransitではIllustrator CC 2014では均等配置の挙動が変更されていることが紹介されています。

これまでIllustratorでは、[段落]パネルの[行揃え]で「均等配置(最終行左揃え)」を適用している際、shift+return(Shift+Enter)で強制改行を行うと、次のように強制改行前の行が左揃えになっていました。

Illustrator CC 2014で仕様変更された「均等配置」適用時の強制改行DTP Transit)

ところが、Illustrator CC 2014では、強制改行前の行にもジャスティファイ(行末揃え)がかかるようになりました。

Illustrator CC 2014で仕様変更された「均等配置」適用時の強制改行DTP Transit)

その他の互換性については以下のPDFファイルをご覧ください。


Photoshopの互換性

Photoshopは、基本的に前のバージョンで開いた際の互換性は保証されていません。

Creative Cloud(CC)になってからのバージョンでもPhotoshop CC 2015とPhotoshop CC 2015より前のバージョンで、レイヤースタイルの互換性に問題があるそうです。

Photoshop CC 2015と旧バージョンとのレイヤースタイルにおける互換性 - saucer

Photoshop CC 2015から、「境界線」や「ドロップシャドウ」など、一部のレイヤースタイル(効果)が複数に増やせるようになりました。旧バージョンでは、レイヤーに複数の境界線を追加したいとき、ドロップシャドウを使って擬似的に表現したり、グループ、スマートオブジェクトでネストにするなど、無駄な処理が必要でしたが、それらの問題が一気に解消できる画期的な機能強化と言えます。ただし、CC 2014まではこの機能に対応していませんので、当然互換性の問題が発生します。

Photoshop CC 2015と旧バージョンとのレイヤースタイルにおける互換性(saucer)

Adobe Communityで以下のような例も挙げられていました。前のバージョンでは存在しない機能は無視され、色が変わることもあるそうです。

未統合のPhotoshopPSDは下位互換性は考えていない、と思った方がいいです。念のため統合画像も一緒に送っておいたほうが良いかと。

Photo shop CC 2014 で CS5以前のバージョンで保存するには | Adobe Community

例えばカラールックアップなどの付いたPSDをCS3で開こうとすると、このようなダイアログが出ます。レイヤーを保持してもCS3にない機能は無視されます。つまり色が変わります。

また「統合」も、うまくいく場合とそうでない場合があり、大抵は開けません。

Photo shop CC 2014 で CS5以前のバージョンで保存するには(dobe Community)

その他の互換性については以下のPDFファイルをご覧ください。


InDesignの互換性について

InDesignは、バージョンが違うと、再現性の保証(互換性)はありません。

Adobeのヘルプページには以下のように書かれています。以前のバージョンで開くと、表現が削除されたり、組版が変更されたりする場合があります。

以前のバージョンの InDesign でドキュメントを開くと、それ以降のバージョンの InDesign 固有の機能を使用して作成されたコンテンツは、変更または除外される場合があります。

InDesign ヘルプ | ドキュメントの保存InDesign ヘルプ | ドキュメントの保存)

DTP Transitでも同様に互換性の保証はないと書かれています。

InDesignドキュメントには下位互換性がありません。たとえば、InDesign CS5で作成したドキュメントを、InDesign CS6で開いた場合、InDesign CS5では開けなくなります。

InDesignドキュメントの互換性問題DTP Transit)

InDesignは、Illustratorのようにバージョンを変更して保存することができません。InDesign CC/CS6/CS5.5/CS5であれば、「IDML」保存(書き出し)を行うことで、 下位バージョンで開くことができますが、あくまでこれは“応急処置”。完全な互換が保証されるものではありませんので、なるべく避けたいものです。

InDesignドキュメントの互換性問題DTP Transit)

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