#InDesign 誤ってレジストレーションのカラーを設定してしまったオブジェクトを検索する方法(InDesign CS4以降)

  • 公開:
  • 更新:
  • 制作/編集:

概要

このページではInDesign CS4・InDesign CS5(インデザインCS4・インデザインCS5)で制作中に誤って「レジストレーション」のカラーを設定してしまったオブジェクトを検索するための方法を掲載しています。

 

カラーがレジストレーションのまま印刷を行うとCMYKプロセスカラー印刷の場合、CMYKのカラーがそれぞれ100%のカラーで印刷されるので、見た目は黒ですが、微妙な位置のずれによって周りに予期せぬカラーが見えてしまう場合があります。ご注意下さい。

 

手順

この手順はInDesign CS4・InDesign CS5を対象としています。

 

以下の様なデータを作成します。

レジストレーションのカラー設定をした文字と普通の「黒」をしていた文字、Illustratorのネイティブファイルのリンクでオブジェクトの塗りのカラーがレジストレーション、InDesignのオブジェクトでレジストレーションのカラー設定のものがあります。

 

 

メニューの「ウインドウ」→「出力」→「プリフライトを選択します。

 

プリフライトのパネルが開いたら、メニューから「プロファイルを定義」を選択します。





プリフライトプロファイルの設定画面が出てきます。左下の方に「+」というアイコンがあるのでクリックします。


 

プロファイル名はここでは「レジストレーションチェック」にします。

一旦、「リンク」「カラー」「画像とオブジェクト」「テキスト」「ドキュメント」のチェックがすべて外れて空欄になるようにして下さい。

 

 

「カラー」の項目を展開します。

 

「カラー」の項目の中に「適用された[レジストレーション]」と項目があるのでチェックを入れます。

「OK」をクリックします。

 

 

プリフライトのパネルの「プリフライト」を先ほど作った「レジストレーションチェック」に設定します。

 

 

すると「エラー」の項目で「カラー」に問題があることが報告されました。

「カラー」の項目を展開します。(カラーの横にある三角形をクリックします)

 

 

エラーの内容が展開されます。

エラーに関しての情報もパネルの下部掲載されています。

 

 

表示されている項目をダブルクリックすると、エラーの該当項目が選択されます。

(ここでは《ネットで印刷トクプレ.」》が選択されています)

 

以上のプリフライトの機能を利用することでレジストレーションのカラー設定をしたままになっている文字や、オブジェクトを検索することができます。

印刷のトラブルを少しでも減らせるように綺麗なデータ作りを目指しましょうね。

 

追記

InDesign CS1でもレジストレーションのカラー設定がされているオブジェクトを探すことができる手順を掲載しました。