Illustrator CS4の3D機能(回転体)を使って立体的なオブジェクトを作る方法

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Illustratorの3D機能(回転体)

Illustrator CSから追加された機能の一つに「3D効果」があります。

このページでは、Illustrator CS4の3D効果を使ってオブジェクトを作る方法を説明します。


手順

例として以下のようなボールの中にリンゴが入っている図形を作成してみます。

Illustratorの3D機能(回転体)(1)


ボールを作る

まず、ボールとなるオブジェクトを作成します。

ペンツールを選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(2)


ペンツールで以下の図のようなパスを描きます。最終的な立体物の断面を意識して作ってみましょう。

Illustratorの3D機能(回転体)(3)


メニューから「効果」→「3D」→「回転体...」を選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(4)


「3D 回転体オプション」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。

赤線で囲んだ部分が「詳細オプション」になっている場合は、「表面」の項目が表示されていないのでクリックして設定して下さい。

Illustratorの3D機能(回転体)(5)


すると簡単に立体的なオブジェクトができます。

Illustratorの3D機能(回転体)(6)



リンゴを作る

次に、リンゴとなるオブジェクトを作成します。

楕円形ツールを選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(7)


楕円形ツールで円を描きます。

Illustratorの3D機能(回転体)(8)


メニューから「効果」→「3D」→「回転体...」を選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(9)


「3D 回転体オプション」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。

Illustratorの3D機能(回転体)(10)


こちらも簡単に立体的なオブジェクトができます。

Illustratorの3D機能(回転体)(11)


できたオブジェクトを選択し、メニューから「効果」→「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」を選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(12)


「ドロップシャドウ」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。

Illustratorの3D機能(回転体)(13)


そしてブラシツールなどで、ヘタを描けばリンゴのできあがりです。

Illustratorの3D機能(回転体)(14)


できたリンゴをいくつか複製し、色・向きなどを変更すればいろいろな種類のリンゴができるでしょう。

Illustratorの3D機能(回転体)(15)



リンゴとボールを組み合わせる

リンゴとボールと組み合わせますが、このまま配置すると、リンゴが前面に出てしまうので、ボールの中にあるように見せるように加工してみましょう。


まずはリンゴ同士をグループ化します。

リンゴをすべてを選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(16)


メニューから「オブジェクト」→「グループ」を選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(17)


グループ化したリンゴの前面に抜くためのパスを描きます。

以下の図の赤い矢印で指したパスです。

切り抜き用のパスとリンゴを選択状態にします。

Illustratorの3D機能(回転体)(18)


メニューから「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。

Illustratorの3D機能(回転体)(19)


パスで切り抜かれ、以下の図のようにボールの中にリングが入ったように加工されました。

Illustratorの3D機能(回転体)(20)


以上で完成です。

この3D機能を使えばさらにデザインの幅が広がるのではないでしょうか。

みなさんもぜひ試してみてください。


参考ページ

このエントリーは以下のページを参考にして作成されました。