Acrobat 8 Professionalで複数のPDFファイルをまとめてチェックできるプリフライトドロップレットを作成する

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概要

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る

このページではAcrobat 8 Professionalで複数のPDFファイルをまとめてチェックできるプリフライトドロップレットを作成するための手順を掲載しています。


ドロップレットとは、アイコンに対象となるファイルをドラッグ&ドロップすることで、自動的に定められた処理を行うアプリケーションのことです。ドロップレットによっては複数のファイルを順次処理(もしくは同時に処理)できるので、大量のファイルに対して一定の処理を行う際に便利なアプリケーションです。


Acrobatプリフライトドロップレットはプリフライト(=データのチェック)の処理をしてくれるドロップレットです。


Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(1)

Acrobatプリフライトドロップレットのアイコン


このAcrobatプリフライトドロップレットを使用することで、複数のファイルを一度にプリフライトして、PDF/X規格またはプリフライトプロファイルに指定されたその他の要件に準拠しているかを効率良く検証できます。

作成方法

作成例として、「PDF/X-1a:2001」に準拠しているかどうかをチェックするプリフライトドロップレットを作成してみます。


Acrobatプリフライトドロップレットではプリフライトのチェックを行った後、問題がなかったファイルと問題があったファイルを仕分けてそれぞれのファイルを別のフォルダーにコピーもしくは移動することができます。

この設定を行っておくことで、大量のファイルのプリフライトチェックを行った後に、問題がなかったファイルが入っているフォルダーを開くことですぐに出力できるファイルを選択でき、また、逆に問題があったファイルが入っているフォルダーを開くことで、問題があるファイルだけをすぐに選択して問題の解決に当たることができるようになります。


今回は問題がなかったファイルを「OK」というフォルダーに、問題があるファイルを「NG」というフォルダーにコピーするように設定してみます。

Acrobatプリフライトドロップを作成する前に「OK」「NG」というフォルダーをデスクトップなどに作成します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(2)


Acrobatのメニューから「アドバンスト」→「プリフライト」を選択します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(3)


作成したいプリフライトプロファイルを選択します。

今回は「PDF/X-1a:2001」に準拠しているかどうかをチェックするので「PDF/X準拠」の中にある「PDF/X-1a:2001への準拠を確認」を選択します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(4)


プリフライト」のダイアログボックスの「オプション」→「プリフライトドロップレットを作成」を選択します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(5)



プリフライト:ドロップレット設定」のダイアログで「成功した場合」「エラーの場合」という項目があります。

今回は、ファイルをそれぞれ「OK」「NG」というフォルダーにコピーしたいので、「成功した場合」「エラーの場合」の文字のすぐ下にあるチェックボックスにチェックを入れて、「PDFファイルをコピー」を選択します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(6)


「サクセスフォルダ...」のボタンをクリックして、先ほど作成した「OK」のフォルダーを選択し、同じように「エラーフォルダ...」のボタンをクリックして、先ほど作成した「NG」のフォルダーを選択します。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(7)


プリフライトでエラーまたは警告が見つかったファイルの一覧をPDFに表示」にチェックを入れると、処理の結果が一覧で見れるので、今回はチェックを入れます。

右下の「保存」ボタンをクリックします。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(8)


ドロップレットに名前を付け、保存します。


使い方

プリフライトを実行したいファイルを作成したドロップレットアイコン上にドラッグ&ドロップします。複数のファイルもチェックできます。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(9)


プリフライト終了後、プリフライト結果がPDFで表示され、問題なかったファイルは「OK」のフォルダーへ、問題があったファイルは「NG」のフォルダーへコピーされます。

Acrobat 8でプリフライトドロップレットを作る(10)

▲ファイル名の先頭にプリフライト結果がカラーで表示されます。

  • :問題がなかったファイル
  • :問題があったファイル



参考ページ